メルペイの後払いサービスである「メルペイスマートマネー」は、購入したときの支払いを翌月にまとめられる非常に便利な機能です。しかし誰でも使えるわけではなく、使うには審査を受けて合格しなければなりません。
審査に合格して使うためには、審査基準や落ちる人の特徴などをしっかりと把握しておく必要があります。メルペイスマートマネーがどのような基準で審査しているか、どのような人たちが落ちやすいのか、さらに申し込みまでの手順について詳しく解説するので、メルペイ後払いサービスの利用を検討している人は、参考にしてみてください。
- メルペイ後払いの利用には年齢制限がある
- メルペイ・メルカリの利用状況が審査に大きく影響する
- 信用情報に傷があれば審査には合格しない
- メルペイやメルカリをあまり利用していないなら別の後払いサービスを利用しよう
メルペイ後払いの審査基準とは?
メルペイの後払いサービスである「メルペイスマートマネー」は、メルペイのように誰でも使えるサービスではありません。使うためには、審査基準を自分が満たしているかを事前に確認する必要があります。
本章ではメルペイスマートマネーを使えるようにするために、最低限把握しておかなければならない審査基準を5つ解説します。
- 利用条件を満たしているか
- 信用情報に問題がないか
- 収入状況が安定しているか
- メルカリの利用実績
- 申し込み内容に不備がないか
【審査基準①】利用条件を満たしているか
メルペイは使いたい人なら誰でも導入できるアプリですが、アップグレードサービスであるメルペイスマートマネーは、明確な利用条件があり、条件を満たしている人でなければ使えません。利用するために必要な条件は以下の通りです。
- 満20歳以上70歳未満
- メルペイの利用を制限されていない
- メルペイスマートマネーの返済期限を守っている
- メルペイの後払いの返済期限を守っている
- そのほかメルペイスマートマネーに適さないと判断されていない
条件のほとんどが、メルペイやメルカリの利用状況に左右されていることがわかります。
【審査基準②】信用情報に問題がないか
メルペイスマートマネーなど、後払いが可能なアプリやサービスは信頼できる相手でなければ金融機関も使用を許可しません。そのため、審査の際には必ず信用情報の確認が行われます。
信用情報は金融機関全体で共有できる個人情報で、クレジットカードなどの支払い状況や支払いの遅延・滞納に関しての情報がすべて記載されています。光熱費やクレジットの支払いなどの遅延がなければ問題ありません。
もし支払いで遅延があり、督促状などをもらっている場合は、使えないと思っておいた方がよいでしょう。
【審査基準③】収入状況が安定しているか
メルペイスマートマネーは1ヶ月使用した分を翌月まとめて支払うサービスなので、まとめて請求される支払額を支払えるだけの収入能力があるかを必ず審査されます。そのため、メルペイスマートマネーは一定の収入がなければ審査に合格できません。
どの程度の収入があるかは公式サイト上などにも記載されていないので、明確な金額は判明していませんが、収入を得ていても、不安定な場合などは審査には通りづらくなるでしょう。
【審査基準④】メルカリの利用実績
審査では、年齢・信用情報・安定した収入のほかにメルカリの利用実績もチェックされます。メルカリの利用実績のうち、とくに審査でチェックされる項目は以下の通りです。
- 取引件数
- 評価
- 取引キャンセルの有無(自己都合のみ)
- 取引相手とのトラブル件数
- 評価・発送などサービスの質
項目を見てもわかるように安定した収入があり、信用情報にも問題がなかったとしても、メルカリでの取引実績がなければ利用できません。メルペイスマートマネーを使うのに必要な取引件数や評価などについては提示されていませんが、利用を検討している場合は普段から積極的にメルカリを使っておいた方がよいでしょう。
【審査基準⑤】申し込み内容に不備がないか
申し込み内容に不備がないかを事前に必ず確認しましょう。申し込みの際に入力する情報は氏名や住所、連絡先などごく一般的なものであるため難しい内容ではありません。
しかし申し込み内容に間違いがあると、メルカリ側から噓の情報を記載していると認識されてしまい、審査に通らなくなってしまいます。住所や電話番号、収入の桁数などはとくに間違えやすいため慎重に入力し、再チェックした上で送信してください。
メルペイ後払い審査に落ちる原因と対策
メルペイスマートマネーの審査に合格するための条件は何度か紹介している通り明確に提示されてはいません。そのため、100%合格するための方法は誰にもわからないというのが実情です。
しかし、審査に落ちる可能性がかなり高いと思われる人たちの共通点はある程度判明しています。
【原因と対策①】利用条件を満たしていない
審査に落ちる最大の要因が、そもそも利用条件を満たしていない、というものです。メルペイスマートマネーは通常のメルペイとは違い、満20歳以上70歳未満という年齢制限があります。つまり、20歳以下または70歳以上の人は、残りの条件を完璧に満たしていたとしても使えません。
また、利用条件の一つに、メルペイを問題なく使えているかという条件もあります。たとえばメルペイを使っていて支払い遅れや滞納などが1度でもあった場合も、審査にはほぼ通らないと思っておいた方がよいでしょう。
年齢が20歳未満の人ならば20歳以上になれば使えますが、70歳以上の人は利用をあきらめざるを得ません。メルペイの利用状況に不備があって審査に合格しない場合は、しばらく時間を空けて再度審査を申請してみましょう。
【原因と対策②】信用情報が影響している
審査に不合格となったときは、自分の信用情報が影響していないか調査してみてください。メルペイスマートマネーは支払いを後回しにして商品を購入できるサービスなので、利用を検討している人にサービスを提供するだけの信頼度がなければ審査には合格しません。
審査結果に大きく影響するのが、金融機関が共通して確認できる情報である「信用情報」です。信用情報が影響して審査に合格しないならば、信用情報の記録が消失するまで使用できません。
【原因と対策③】収入状況が影響している
利用条件・信用情報ともに問題ないにもかかわらず、審査に落ちてしまう場合は収入条件を満たしていない可能性が考えられます。利用条件の一つに、「一定以上の安定した収入」があり、メルカリ側が十分な収入を得ていると判断してくれなければ審査に合格することは難しいでしょう。
収入が理由で審査に合格しない場合の対策は、メルカリ側に十分な収入を得ていると判断してもらえるだけの収入を得るしかありません。たとえば日雇いでしか収入を得ていないのならば、パートでもよいので決まったシフトで仕事をして定期的な収入を得るようにするなど、収入状況を変えない限り、審査には合格するのは難しいでしょう。
【原因と対策④】メルカリの利用状況による
利用条件を満たしていて信用状況にも、収入面でも問題がないにもかかわらず審査に合格できない人は、メルカリを使ったことがあるかを確認しましょう。審査ではメルカリの利用状況もチェックされます。
一定以上の取引実績があって、一定以上の評価をされている人でなければ使えません。もし一度も利用したことがないのであれば、先にメルカリを何度か利用してから再度審査の申請をしてみてください。
メルペイ後払いの申し込み手順を解説
メルペイスマートマネーを利用するまでの手順を本章では解説します。手続きはメルカリアプリですべて完結するので、アプリを持っていない人は、あらかじめインストールしておくようにしましょう。
アプリを立ち上げて、「アプリでかんたん本人確認」の項目を選択します。本人確認の手順は以下の2通りです。
- マイナンバーカードを読み取って本人確認
- 自撮り方式による本人確認
マイナンバーカードがあるなら読み取り方式を、運転免許証での本人確認または、マイナンバーカードを読み取れない携帯電話を使っている人なら、自撮り方式を採用しましょう。
メルペイ後払いに関するよくある質問に回答!
メルペイスマートマネーはとっさにお金が必要なときは非常に便利なサービスではあるものの、利用するには審査が必要なため、自分には使えるのかと不安に感じている人も多いのではないでしょうか。メルペイ後払いの利用を検討しているものの、不安に感じている人たちに向けて、本章では以下の3つの質問に対する回答を紹介します。
- ①審査にかかる時間は?
- ②審査は在籍確認はある?
- ③審査結果の詳細は確認できる?
①メルペイ後払いの審査にかかる時間は?
メルペイ後払いの審査が完了するまでの時間は、基本的に即日完了なのでその日のうちに結果が送信されます。ただし、当日の申し込み量やメルカリ側の混み具合、さらには申し込みをした時間などによって、その日のうちに結果がわからないこともあります。
メルペイ後払いの審査にかかる時間は最短で即日、遅くとも3日以内と思っておけばよいでしょう。
②メルペイ後払いの審査は在籍確認はある?
審査を受ける際に多くの人が心配になるのが在籍確認の有無です。在籍確認とは審査を申請した人が、本当に会社に在籍しているかを確認する行為のことを指します。
在籍確認を実施されると会社の人にカードローンなどを利用していることがバレる可能性があるため、嫌がる人が多いのは事実です。メルペイスマートマネーでは、基本的に在籍確認は行われないため、申し込み内容に不備がない限りは、電話などで利用が他人に知られることはないでしょう。
③メルペイ後払いの審査結果の詳細は確認できる?
メルペイ後払いの審査結果は合格か不合格かの判定が出るのみで、審査結果の詳細が提示されることはありません。メルペイ後払いに限らず、カードローンなど基本的に審査が必要な金融サービスに関しては、合否について詳しい結果を提示されることはありません。
そのため、合格したときの理由も不合格になってしまったときの理由も審査を申請した本人が知ることは不可能です。
メルペイ後払い以外でおすすめのサービス5選
後払いサービスを実施しているアプリはメルカリが提供しているメルペイだけではありません。現在では多くの後払いサービスが登場しており、メルペイ後払いが使えない人であっても、ほかの後払いサービスを利用して現金が手元になくてもショッピングが可能となっています。
本章ではメルペイ後払い以外でおすすめの後払いサービスを5つ紹介します。
- PayPay
- Paidy
- Kyash
- ウルトラペイ
- バンドルカード
①PayPay【利用限度額が高い】
PayPayの後払いサービスは「PayPayクレジット」というサービス名で提供されています。PayPayクレジット最大の特徴は利用限度額の高さで、本人確認が完了していれば最大200万円まで利用可能です。
ただし本人確認が終わっていない場合は1日の使用限度額は10万円にまで低下する点には注意が必要です。また、申し込み利用開始までの時間が最短で2分と非常に早いという特徴もあります。
メルペイ後払いは申し込み状況によってはその日のうちに使えない場合もありますが、PayPayクレジットならばその日のうちに問題なく使えます。支払いは、ソフトバンク携帯の利用料金と一緒に引き落としとなるので、ソフトバンクを使っている人は支払いを忘れることもないでしょう。
PayPayの基本情報 | |
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利用限度額 | 200万円 |
申し込みから利用開始までの時間 | 最短2分 |
チャージ手数料 | 無料 |
支払期日 | 毎月月末締め、翌月27日(非営業日の場合は翌営業日)のお支払い |
コンビニでスマホ決済 | 可能 |
分割払い | 可能 |
本人確認 | 必要 |
公式サイト | https://paypay.ne.jp/ |
②Paidy【利用可能なショップが豊富】
Paidyは買い物で利用したお金を、後日コンビニまたは銀行振込で後払いできるサービスです。利用限度額は申し込みの際に申請した内容によって決まるので、詳細な金額は提示できませんが、本人確認が終われば10万円前後が限度額となるケースが多いです。
メルペイ後払いと比べると、申し込みをしてから利用可能になるまで最短5分という時間の短さが最大の特徴で、一刻も早く後払いサービスを利用したいと感じている人には適したサービスといえるでしょう。メルペイやPayPayクレジットとは異なり、Paidyの利用料金はコンビニまたは銀行から自分で支払わなければならない点には注意が必要です。
Paidyの基本情報 | |
---|---|
利用限度額 | 審査状況により異なる |
申し込みから利用開始までの時間 | 最短5分 |
チャージ手数料 | 無料 |
支払期日 | 27日までにコンビニ払いまたは銀行振込でお支払い |
コンビニでスマホ決済 | 可能 |
分割払い | 可能 |
本人確認 | 必要 |
公式サイト | https://paidy.com/ |
③Kyash【支払いもお金の管理もスマホで完結】
Kyashは、クレジットカードが作成できない人でもリアルカードまたはバーチャルカードに金額をチャージすることで、後払いが利用可能になるサービスです。たとえば信用情報に不備があり、クレジットカードやローンを組めない人でもKyashを利用すれば後払いで買い物が可能です。
また、保護者の同意があれば18歳未満であってもKyashカードを作成できます。さらにKyashにはポイント還元制度があり、利用した金額はKyashポイントとして還元されます。
還元されたポイントはチャージした金額と同様に買い物などの支払いに利用可能です。
Kyashの基本情報 | |
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利用限度額 | 100万円(初回5万円) |
申し込みから利用開始までの時間 | 最短3時間程度 |
チャージ手数料 | 無料 |
支払期日 | 入金月の翌月末まで |
コンビニでスマホ決済 | 可能 |
分割払い | 不可 |
本人確認 | 必要 |
公式サイト | https://www.kyash.co/ |
④ウルトラペイ【すぐに作れる審査不要のVISAカード】
ウルトラペイは、年会費無料ですぐに発行できるプリペイドカードです。アプリから簡単にチャージ可能で、チャージした金額分をクレジットカードと同様に後払いによる買い物ができます。
利用できるのはVISA加盟店に限定されていますが、VISAを使えるお店は実店舗・インターネット上ともに非常に多いため、使い勝手については問題ありません。ウルトラペイで買い物した場合、履歴はすべてアプリに記録されます。
そのためアプリで利用履歴を確認すれば、自分が何に使ったのかをすぐに調べられます。そして何よりチャージした分しか使えないため、使い過ぎて支払い時に困ることもありません。
ウルトラペイの基本情報 | |
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利用限度額 | カードにより異なる(最大200万円) |
申し込みから利用開始までの時間 | 最短5分 |
チャージ手数料 | 無料 |
支払期日 | 利用付きの翌月末日 |
コンビニでスマホ決済 | 可能 |
分割払い | 不可 |
本人確認 | 必要 |
公式サイト | https://ultra-pay.co.jp/ |
⑤バンドルカード【スマホ一つで使えるVISAカード】
バンドルカードはウルトラペイと同様に、年齢制限なしで作成できるVISAプリペイドカードです。アプリをダウンロードして電話番号を入力すれば利用可能となるため、未成年でも簡単に作成できるのが大きな特徴です。
申し込みから作成までの時間も、もっとも簡単に作成できるバーチャルカードならば5分とかからず作成できます。ただし、作成が簡単な分バーシャルカードでは高額の買い物はできません。
最高利用額である200万円が利用可能なバーチャルに申し込む場合、本人確認が必要な上、カードが手元に届くまでに2週間程度かかります。
バンドルカードの基本情報 | |
---|---|
利用限度額 | カードにより異なる(最大200万円) |
申し込みから利用開始までの時間 | 最短数分 |
チャージ手数料 | 無料 |
支払期日 | チャージした翌月の末日 |
コンビニでスマホ決済 | 可能 |
分割払い | 不可 |
本人確認 | 必要 |
公式サイト | https://vandle.jp/ |
【まとめ】審査基準を理解してメルペイ後払い審査に挑もう
- 年齢が基準を満たしているかチェックしよう
- メルペイの利用制限がないか確認しよう
- 安定した収入があり、なおかつ信用情報に不備がないか確認しよう
- メルカリを利用しているか確認しよう
メルペイ後払いサービスであるメルペイスマートマネーを利用するには、メルペイとは異なり審査に合格する必要があります。メルペイスマートマネーを利用するには満20歳以上かつ70歳未満という年齢制限があるため、70歳以上の人は利用できません。
また、年齢制限以外に以下の項目についてもチェックしておくようにしましょう。
- 安定した収入
- メルペイの支払い遅れなどをしていないか
- ローン・引き落としなどの支払いで遅延・滞納がないか
- メルカリである程度の利用実績・評価があるか
メルペイスマート払いを利用するには、メルペイの利用状況やメルカリの利用実績がかなり重要となります。メルカリやメルペイをあまり利用しておらず、メルペイスマート払いを使いづらいと感じるのであれば、PaidyやPayPayなど別の後払いサービスの利用を検討するとよいでしょう。
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