ペイディは携帯電話とメールアドレスのみで後払いが利用できるサービスで、クレジットカードを所有できない人も後払いが使えることから、非常に人気があります。しかし、後払いは使い過ぎに注意しなければなりません。
支払える金額を超えて使ってしまうと、支払いの遅れが発生します。ペイディで支払いが遅れてしまうと、どのようなペナルティが発生するのでしょうか。
知らなかったでは済まされない支払い遅れについて、後悔しないようにさっそく確認していきましょう。
- 支払い遅れの日数に応じてさまざまなペナルティが科せられる
- 支払い遅れると利用額にプラスして遅延手数料を支払わなければならない
- 最終的にはペイディを利用できなくなり財産を差し押さえられる
- 支払い遅れる前に対処するのが最善の策
ペイディの支払いが遅れたらどうなる?
ペイディの支払い日は利用した月の翌月27日です。請求金額は支払い月の1日~5日ごろにメールで通知されるので、記載されている金額を準備できれば問題ありません。
もし支払い日にお金を準備できなかった場合は、遅延した日数ごとにさまざまなリスクが生じます。リスクは積み上げ式に増えていくので、支払いが遅れてしまったら1日でも早く請求金額を支払えるよう、早急にお金を準備しましょう。
ペイディの支払いが遅れた場合に発生するリスク【滞納初日〜1か月】
ペイディでは支払いの遅れが発生した当日からリスクが科せられます。本章では支払いが遅れた初日~1か月後までに生じるリスクを時系列で解説しますが、1か月以内に支払いを済ませておけば、今後の生活で大きなペナルティを背負うことはありません。
支払いに遅れが生じた時は、できる限り1か月以内に返済を済ませておきたいところです。
【滞納発生日から】利用停止・遅延手数料の発生
ペイディの支払い日である27日から1日でも支払いが遅れると、即座にペイディが利用できなくなります。サービスを提供する側からすれば、使ったお金を払えない利用者にはペイディを使ってほしくないと考えるのは当然です。
ただ、支払いが1日遅れた途端に100%で使えなくなるわけではありません。使用停止はペイディ側が確認してからになるので、時には支払いが遅れても数日間は使える場合もあります。
しかし、支払いが遅れれば遅かれ早かれ使えなくなるのは間違いありません。そして、支払いが遅れた時点で遅延損害金が発生します。
遅延損害金の年利は14.5%となっており、1日ごとに上乗せされるため、余計な支払いを極力少なくするためにも、支払い遅れは一刻も早く解消しましょう。
【滞納発生日から1週間】SMSやメールによる督促
支払いが遅延した日数から1週間程度が経過すると、ペイディ側からメールまたはSMSなど、登録した連絡先にメールが送られます。メールの内容は支払いの督促です。
具体的な文章は、「支払い期日が過ぎているので、指定日までに支払いを完了してください」といったものとなっており、メールには支払い手続きが可能なURLが貼り付けられています。メールによる督促を無視して以降のペナルティは後々の生活にまで影響を及ぼすほど重いので、メールでの督促が届いたらあらゆる方法でお金を捻出して支払うことをおすすめします。
また、当然遅延手数料は引き続き加算されるので、利用額に上乗せして、遅延手数料も支払わなければ支払いは完了しません。
【滞納発生日から1か月】電話による督促
メールなどによる督促があっても支払いができないままでいると、今度は電話による督促が始まります。督促の電話番号は、ペイディの連絡先とは別番号です。
未登録の番号は出ないようにしている人だと、無視している間に遅延手数料が積み立てられてしまいます。電話がかかってきたら必ず取るようにし、返す意思があること、返済期日を具体的に伝えるようにしてください。
ペイディの支払いが遅れた場合に発生するリスク【滞納2か月以降】
ペイディからの電話による督促も無視し続け、滞納してから2か月が経過すると、ペナルティはさらに重いものとなってしまいます。本章で長期滞納のリスクを理解し、滞納しないよう計画的な利用を心がけましょう。
商品回収や最終的には財産差し押さえなど、ペイディ側の行動がかなり強権的なものとなっていきます。
商品が回収される
2か月以上支払いを滞納していると、購入した商品を回収される恐れがあります。ペイディを使って入手した商品は、利用金額を払うまでペイディ側に所有権があります。
実際はすべての商品が回収されるわけではありません。しかし、商品を突然回収されても文句を言えない立場であることは認識しておきましょう。
ブラックリストに反映される可能性がある
ペイディの支払いを2か月以上滞納すると、ブラックリスト入りする恐れがあります。ペイディをはじめとする金融機関には「信用情報」という共有できる情報があり、自由に閲覧可能です。
支払いの長期滞納があるとブラックリスト入りして今後の生活に多大な影響を及ぼします。ブラックリスト入りで起こるリスクは以下の通りです。
- ローンの審査に通らない
- クレジットカードを作れない
- 分割払いが利用できない
- 保証人になれない
とくにローンの審査に通らない・分割払いができないというリスクは、かなり厳しいと言えるでしょう。1度ブラックリスト入りすると、少なくとも数年間は上記リスクを負わなければなりません。
会員資格の強制解約・利用停止
ブラックリスト入りすると、ペイディの会員資格が強制的に解約されます。自分で解約した場合は再度加入できますが、強制解約の措置が取られた場合は、以降ペイディを2度と使えません。
ペイディ以外にも後払いサービスはありますが、ブラックリスト入りしているため、別会社の利用も難しいです。支払いが困難な場合はペイディに相談するなど、なんらかの対策を取るようにしましょう。
利用金額の全額請求
ペイディの利用が強制的にストップになった時点で、利用金額をそれまでの遅延金含め一括で支払うよう請求されます。規約にも、契約違反者は分割払いなどの権利を失い、全額を直ちに支払うと定められています。
全額請求に対しても無反応だった場合、非常に強い措置をとってくるので、必ずなんらかの対処をしましょう。
弁護士事務所からなどのハガキによる督促開始
全額請求を利用者に請求した時点で、督促の業務を提携している弁護士事務所などに委託します。以降は弁護士事務所などからの督促になり、ハガキによって督促状が送られることが多いです。
弁護士に督促業務を委託した時点でかなり危険な状況です。弁護士からの督促を無視していると、最悪の結果にもなりかねません。
ペイディを利用したお金は、あらゆる手段で回収しようとしてきます。ペイディから弁護士に相手が変わる前に対処するようにしましょう。
裁判など法的措置に移行する
弁護士の督促を無視すると、法的措置の執行へと移行します。まず、弁護士からではなく裁判所から書類が送付されます。
裁判所からの書類は特別送達という扱いで届けられ、受け取りを拒否できません。裁判所からの書類の内容は以下の通りです。
- 滞納金を支払うよう求めた裁判の訴状
- 申し立てが受理されて差し押さえの執行が決まったことを示す差押通知書
上記書類が届いた時点で、すべての財産がペイディ側に差し押さえられます。裁判所からの書類も無視し続けていると、最終手段である「強制執行」の措置が取られます。
役所の関係者が自宅に押し入り、財産に該当するものはすべて差し押さえの対象です。給料も当然差し押さえ対象ですし、すべての財産を差し押さえても足りない場合は、家族・知人も巻き込む恐れがあります。
誠実な対応をして、差し押さえだけは避けなければなりません。
ペイディの支払いが遅れそうな時や遅れた時の対処法
ペイディを計画的に使っていても、急な出費があって手元の現金が無くなってしまった時など、支払いが間に合いそうにないケースもあるでしょう。滞納してしまった際の適切な対処法は、知っておいて損はありません。
ペイディの支払い期日に「遅れそうな時」の対処法
支払えるお金がないと気づいた時点で適切な対処ができれば、ペナルティを科せられることはありません。可能ならば、支払い期日までに対処しておきたいところです。
滞納しそうな時に有効な対処法は以下の通りです。
- カードローンでお金を借りる
- 不要なものを売る
- 分割払いへ変更する
信用情報に傷がないならば、カードローンを利用するのも一つの手です。ただし、金利がかなり高いので、無利息期間などを有効活用してできるだけ早く返済しましょう。
自宅に不要なものがあれば、リサイクルショップで売って即座に現金を手にできます。金利も発生しないので、可能ならばカードローン利用よりもおすすめの対処法です。
3つ目の分割払いは、期日までに「ペイディプラス」というサービスを申請することで利用可能です。
ペイディプラスの利用方法
ペイディプラスは、分割払い以外に以下の機能を利用できます。
- 毎月の予算設定
- バーコード提示でコンビニ払いがスピーディーになる
- ペイディカードが使える
ペイディプラスの申請は無料ですが審査に合格しなければペイディプラスを利用できません。 ペイディプラスの利用方法は以下の通りです。
- Paidyアプリにログイン
- 左上のメニューより「ペイディプラス」を選択
- 氏名・住所など基本情報を入力
- 本人確認書類(運転免許証またはマイナンバーカード)をアップロード
- 顔写真を撮影
- 登録すると毎月の予算額を設定可能
予算額を設定しておくと、予算額をオーバーした時点で通知がくるので、使い過ぎを防げます。
ペイディの支払い期日に「遅れた時」の対処法
前章で解説したように、ペイディの支払いが遅れそうだと確信した時点でなんらかの対策を取るのが1番です。しかし、やむを得ない理由で支払い期日に間に合わなかった時は、早急に以下の対策を取るようにしましょう。
- ペイディの窓口に相談する
- カードローンの利用または不要なものを売るなどして現金を用意する
- 銀行からの振込またはコンビニ払いで支払いを済ませる
支払い期日を過ぎたら口座振替はできない
支払い日を超過すると、口座振替による支払いはできません。期日に支払いが間に合わなかった場合は、できるだけ早く連絡してください。
口座振替は使えないので、未払金は銀行への振込または、コンビニでの支払いで完済しましょう。
ペイディの支払い遅れに関するよくある質問に回答
ペイディで支払いが遅れそうな人から多く寄せられる質問に対しての回答を、4つ紹介します。ペイディでは24時間質問を受け付けているので、使用するうえで気になることがあれば質問するとよいでしょう。
- 1日だけペイディの支払いが間に合わない時はどうするのが良いですか?
- 滞納したペイディの利用額は分割払いできますか?
- 口座振替が残高不足でできなかった場合はどうなりますか?
- ペイディで未払いがある場合「すぐ払い」は利用できますか?
1日だけペイディの支払いが間に合わない時はどうするのが良いですか?
1日でも支払いが遅延すると、口座振替が使えなくなります。支払い遅れ当日から遅延手数料が発生するため、早急に未払い料金を支払う必要があります。
場合によってはカードローンなどを利用して現金を作り、すぐに銀行振込またはコンビニ払いで支払いを済ませましょう。
滞納したペイディの利用額は分割払いできますか?
支払い期日を過ぎる前ならば、ペイディプラスで分割払い設定が可能です。ただし1日でも支払いが遅れると、ペイディプラスは利用できません。
ペイディプラスの審査時間は日中なら数分で完了しますが、25時以降(日曜日は22時以降)は審査結果が翌8時以降になるため注意しましょう。
口座振替が残高不足でできなかった場合はどうなりますか?
口座振替で支払いをした際に、残高不足だった場合は、期日に支払いが間に合わなかったのと同義です。口座の残高が足りないという内容のメールがペイディから届き、銀行振込またはコンビニ払いで残りの金額を支払うよう指示されます。
指示通りコンビニ払いまたは銀行からの振込で残高を支払いましょう。支払い完了までの経過日数に応じた遅延手数料も、追加で支払わなければなりません。
ペイディで未払いがある場合「すぐ払い」は利用できますか?
未払い料金がある場合、すぐ払いで支払うことは可能です。未払いのお金はすぐ払いの「お支払い金額の確認」で明細をチェックできます。
すぐ払いを利用すれば、未払い料金全額を即座に支払い済みにできるので、支払い忘れが怖いという人は、積極的に利用するとよいでしょう。
【まとめ】ペイディは支払いが遅れると利用できなるケースもある
- 遅延手数料が上乗せされるうえに利用停止になるので支払い遅れは厳禁
- 支払い遅れが2か月以上経過するとブラックリスト入りする
- ブラックリスト入りするとローンが組めなくなりカードも作れない
- 支払い遅れは早急に解決しよう
ペイディは期日を1日でも過ぎると、利用額を支払うまでは一時的に利用が停止されます。また、遅延手数料も加算されるため、早急に返済しなければなりません。
もしペイディ側の督促を無視し続けると、最終的に財産を差し押さえられます。ペイディの利用額を無視し続けることは不可能なので、支払えないほど利用しないように普段から注意しましょう。
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